乳もみ師の仕事内容と乳もみ師になる方法

中国の乳もみ師

 

 

2007年9月の南京日報からの引用ですが、縁起のいい「金豬年」年で中国では出産ブームだったそうです。そんな中、昨年末に報じられたのが「催乳師・乳もみ師」の登場で、当初は奇異の目をもって迎えられたようですが、半年経過して、地方でも認知され始めてきました。

 

ニュースのミソは江蘇省の家政服務行業協会で25名の「催乳師」の従業資格証を発行したという事実です。つまり「乳もみ師」が認定されたわけです。こうして「催乳師」として認定されたのは、1ヶ月間の育成を受け、試験に合格した人です。

 

この育成には、協会の南京職業訓練校、南京中医薬(漢方)大学も協力して、理論56時間、ドールを使っての実技など活発な授業が行われたようです。人体の構造についてや、薬膳、栄養学、経絡、ツボの位置、更には按摩から心理学に至るまで、いろいろな教科を受けた催乳師が、それぞれの持ち場で活躍をしていくことになったわけです。

 

「催乳師」のひとりは、基本的に乳汁の分泌に関しては、睡眠、情緒、食事などの重要なファクターがあると語っています。

 

例えば、産後三ヶ月を経てもなかなかお乳の出ない女性を診た際は、ママは産後の肥満を怖れて、きちんとした食事を摂っていなかったそうで、産褥期には最低でも一斤の食事を摂らないと、正常な乳汁の供給には至らないので、まずレシピを作って、食事の時間と量を説明し、マッサージも毎日一時間半したそうです。乳房には直接温湿布で血行が改善するよう処したそうで、それで乳汁の分泌が多くなったということです。